あの広島・長崎の被爆から66年、東日本大震災から早や5ヶ月経った2011年猛暑の夏。蓼科高原では朱紅色のフシグロセンノウ(ナデシコ科)が目立ち、満開のノリウツギや白樺の白色と併せ、今年のトピック=なでしこジャパンを祝福しているかのようでした。
蓼科山をバックに白樺湖花火大会の舞台・中ノ島上空に夕月が懸かると、間もなく煙火師さんたちの登場です。慰霊花火に始まり、復興祈願で結ぶ1500発が山並みに響きわたり、終了時には湖畔の大観衆から煙火師さんへ「ありがとう!」の唱和と共に一斉に「感謝」のライトが振られて、信州の往く夏を惜しみました。(3C 笠井記)